株式会社THIRD PLACE 代表

香月 美穂

節目節目で成長できる自分を信じて

小さい頃から描いていた“お店屋さん”。
その原点こそが、商売人の家に生まれたという環境であり、一番のギフトだったのかもしれない。

ちょうど二十歳になる2000年の年、右も左も分からず飛び込んだ美容の世界。
仕事と学びが同時にスタートして、気がつけば起業をスタートして25年。

商売が何かも分からず見様見真似で始まり、お客様とのコミニケーションも全てが勉強だった毎日で、たくさんの頭打ちとたくさんの勘違いを重ね、これまでご縁をいただいた皆さんに、ここまで育てていただいたように思います。そのお陰であの頃少しずつ掲げた目標の延長線上が現在地なような気がします。

一人サロンとして走り抜けた二十代は、今思うと種まきの時期。
そしてその先に掲げた三十歳で建てるという目標の元、完成した六角形サロンでは、さらなる目標として3名の従業員を雇うことと、10年後にはさらに店を大きくするという目標。

日付を入れて掲げた目標はそのまま現実となり、四十歳での増築と法人成りでさらに従業員数を増やし、これまで支えていただいた津市の町に、雇用という形で少しでも恩返しをしたいという思いで、少しずつ増加した従業員と一緒に創り上げた増築から二年後、念願だった男性専門の美容サロンを開店。

従業員の増加も相まって、趣味の読書によっても学ぶことが多く、唐の太宗李世民の言葉である三鏡の教えによって、銅の鏡に映る自分の姿で己を知り、歴史の鏡で過去から学ぶ大切さを知り、人を鏡として諫言を聞き入れられるか。を信条として、日々変化する環境の中で、働く環境や職場という場所を、どのようにして心地よくスタッフファーストでいられるかを考え、名付けた会社名が『THIRD PLACE』家でも職場でもない第三の大切な場所。

お客様にとっても、働く従業員にとっても、私自身にとっても、会社という場所がかけがえのない経験ができる心地いい場所作りを大切にしてきました。

こうして振り返ってみると、これまでいただいたご縁の多くは、どれをとってもなくてはならないものであり、私という生き方を支えてくださった全てです。

もちろん個人的にはまだまだ成長段階でやっと小さな芽が出たほどですが、常に目標を掲げ向かっていく挑戦者でありたいという想いと、何の後ろ盾もなく自分の思いを形にするという決意だけで成長できるという事を、次の世代の子ども達に伝えたいという想いで活動する講師業では、2019年より小中学校へのキャリア講師として『未来の授業』と題して未来を想像してワクワクする授業をさせていただいていたり、児童養護施設や大人向けの講演をさせていただいています。

この先五十代の目標は、サロンワークを半分にして、全国を講演者として回ること。
そして少しでも声を届けられるよう執筆して本を書く事を念頭に置いております。

自分の置かれた環境に満足せず、いつでも隣人に手を貸せる心の余裕を持ちたいと、やはり今日もどこかでお肌や心のキレイのお手伝いをしております。